韓国ドラマ『いかさま師〜タチャ』完全攻略ガイド〜ギャンブルは男の美学
小学生のコニは、食堂を営む両親と3人暮らし。コニは学校では「ビー玉名人」として知られ、ちょっとしたギャンブルの才能を見せていた。父のささやかな楽しみはデホおじさんとする花札だったが、父が金策に苦しんでいることまでコニは知らなかった。ある晩、父は母の制止を振り切り、有り金を持って花札賭博に出かける。やがて父が事故に遭ったという知らせが入り、母とコニは慌てて駆けつけた。父は「絶対に負けるな」という言葉を残し息をひきとる。
<第1世代> ピョン・キョンジャン
技術的にも、精神修養の点でも優れていた伝説中の人物。ギャンブラーなら誰でも知っている名のため、偽物が続出している。苛酷なタッチャの世界を生き抜き、幸いにも命を落とすことなく引退できた。今や見た目は、娘に小言を言われてはしゅんとなる気弱なただの老人。
<第2世代> アグィ、デホ、チャックィ
汚い手を使ってまで、勝ちにこだわるギャンブラー。しかし最大のライバルのデホには一度も勝ったことがない。デホが行方をくらまして以来、手下のドンチュンを使っていかさま賭博をやり、自らはギャンブル界で最高の名をほしいままにしてきた。カジノ経営にも野心を持つ。
韓国ナンバー・ワンの実力を誇るギャンブラー。「智異山(チリサン)チャットゥ」の異名を持つ。鋭い目つきで相手を威圧し、頭脳的な勝負を展開する。突然にギャンブルから遠ざかり、穏やかで目立たない性格の写真屋の主人に収まる。しかし友人の死を機にアグィに復讐を誓う。
アグィが狡猾なキツネなら、チャックィは孤独なオオカミのような勝負をする。デホが行方不明となってから、ナンバー・ワンの座に君臨。しかしアグィの陰謀にはまり人殺しの罪を着せられ、刑務所に収監されている。刑務所で「ケミワン(アリの王)」と呼ばれ、アグィに復讐する日を待つ。
<そして第3世代は、コニ VS ヨンミン となるのか…?>
荒削りだが、天性のセンスを持つ。気分に左右されるところがあるが、負ず嫌いの性格で勝負運を招き寄せる。
クールな風貌で本心が見えず、ギャンブラーに向いている。貧しさの中で育ったため、金のためなら何でもする。
チャン・ヒョクはコニ役に決まると、すぐにカードさばきの特訓に入った。個人教授を受け、撮影現場でもつねに手から花札やカードを離さなかった。アグィ役のキム・ガプスやデホ役のイ・ギヨンも花札の腕前を上げ、上級クラスに上達してプロからもお墨付きをもらっている。またチャン・ヒョクとキム・ミンジュンが陸橋から走るトラックに飛び込むシーンは、全くのスタントなしの一発撮り。監督から「やっぱり2人はプロだ!」と絶賛された。
『タッチャ』はホ・ヨンマンの漫画が原作で、06年にチョ・スンウ主演で映画化された。ドラマ『いかさま師』では、映画にはないヨンミンが重要な役割をし、序盤からアグィがコニの敵として登場する。また演技派俳優を贅沢にキャスティング。『別巡検』のアン・ネサン、『恋愛時代』のキム・ガプス、『恋人』のイ・ギヨン、『バラ色の人生』のソン・ヒョンジュと、韓国俳優界きっての演技派俳優が勢揃い。いぶし銀のキャラクターを発揮している。
コニとヨンミンの高校時代は、釜山で撮影された。実は釜山はヨンミン役のキム・ミンジュンとコニ役のチャン・ヒョクの故郷。2人は大張り切りで撮影に臨み、火事から抜け出すシーンや陸橋から飛び降りるシーンに、揃ってスタントなしでやりたいと志願した。また2人が本場もんの釜山なまりでセリフを言ったため、釜山以外の地域の視聴者から「何と言っているのか分からない」「俳優のイメージと合わない」とクレームが出てしまったとか。
貴婦人の気品とセクシーさを持つチョン・マダムは、35歳だが20代にしか見えないという設定。演じるカン・ソンヨンも33歳だが、若々しい印象の女優だ。映画『王の男』の王の愛人、崔洋一監督の『ス-SOO-』にも出演している。彼女はチョン・マダム役のため、自分で数十件のブティックを周り衣装を選んだ。一方、ナンスク役のハン・イェスルは、アメリカ生まれの元モデル。演技力が心配されていたが、このドラマで初めて大きな役を得た。