(主人公14歳) メカニックマンの祖父と二人暮しで、数年前に行方不明になった姉を想い続けている。性格は、純情で単細胞。自分の置かれた現状や、決められた将来に不満を抱きつつも、そこから踏み出せないでいる。唯一の趣味は、この世界に特有のトラパーと呼ばれる粒子を利用して、空中を滑走する「リフ」をすること。カリスマリフライダーのホランドに憧れている。エウレカと出会うことで、そのホランド率いるゲッコーステイトのメンバーになる。
(ヒロイン) ゲッコーステイトの天才LFOライダーで、人間には見えないとされるレイライン(上空で対流圏を形成しているトラパーの波)を見ることができるといわれており、「物の心がわかる」という神秘的な美少女。以前は軍の特殊部隊に所属していたのだが、ホランドとともに脱走した。その不思議な能力のために、様々な勢力から追われている。
(29歳) 月光号のリーダー。元、アマチュアリフ世界大会の最年少チャンピオンにして、塔州連邦軍特殊部隊(S・O・F)のエースだったが、軍に反旗を翻しゲッコーステイトを結成。反政府活動を行いつつ、世界中のリフスポットを巡る旅を続けている。若者たちのカリスマ的ヒーロー。
(29歳) 月光号の副長的役割。ホランドの幼馴染で彼の良き相談相手。互いに兄弟以上の信頼関係を保っており、ホランドを叛乱へと促したのもこの男。いつもハッピースマイルを絶やさず、基本的にピースな人間なのだが、こと戦闘に関することになると冷徹な行動を見せる。
(26歳) 月光号の操艦担当にしてホランドのパートナー。頭脳明晰で、容姿端麗。非の打ち所のない美女。……なのだが、口が悪くていじめっ子なところも。エウレカを無条件に守ろうとするホランドやレントンを苦々しく思っているようす。
(16歳) 月光号のメンバー。リフのテクニックに関しては、周囲から一目置かれる美少年だが、極度の人見知りでボードを持っていないと上手くしゃべれない。突然、月光号にやってきたレントンを快く思っていない。
(15歳) 月光号の中で、エウレカと双璧のアイドル。小さくて細身だが、リフのテクには光るものがある。潔癖症で、ちょっとミーハーなところがある。自分とは正反対の性格のムーンドギーのことが好き。疎まれつつも、身の回りの世話をしている。
(33歳) 雑誌『レイ=アウト』を読んで、勝手に月光号に乗り込んできた、天才メカニック凸凹コンビ。ハード担当のジョブスに、ソフト担当のウォズ。リアリストと夢想家という正反対の志向性を持ちながら、なぜか仲が良い。
(30歳) ホランド達に同行しているカメラマン。ゲッコーステイトが発刊する雑誌『レイ=アウト』では、ホランドたちの活動を紹介している。もと戦場カメラマンで、ホランドの叛乱に同調し、以後行動を共にしている。芸術家肌で、リフのテクはまったくないのだが、それを写真やテクストで表現することにかけては天下一品。
(5歳・4歳・3歳) 月光号に居ついている子どもたち。人見知りする行動派モーリス、おしゃまで勝気なメーテル、興味のあることしかしないリンク。エウレカのことをママと呼んで、慕っている。
(45歳) 月光号の砲術担当。月光号の主でもあり、メンバーたちの父親役。堅物の軍人だったが、ホランドと出会うことで人生観が変わり、以後行動を共にするようになった。船と心中することも辞さない、いわば海の男。趣味の絵画は玄人はだしで、時々『レイ=アウト』に掲載されている。
(年齢不詳) 月光号に乗り込んでいる正体不明の男。神出鬼没で船内をうろうろしているが、何をしているのか誰にもわからない。どうやら占い師らしく、これが結構当たるので、月光号メンバーから一目置かれている。何故かエウレカとは馬が合う。
(25歳) 月光号のLFOライダー。音楽さえあれば、他は何もいらないというほど音楽が好き。ヒルダにメロメロなので、彼女にはまったく頭が上がらない。
(28歳) 月光号のLFOライダー。マシューとは公私に渡るパートナー。元、公務員であり、そのためなのか身持ちが固いところがある。タルホと仲が良い。
(40歳) 月光号の専属医師兼エウレカの研究者。軍に所属していた頃からエウレカの研究をしていた。常に冷静、かつ鋭く真理をついたような発言をするので冷たい人に見られがちだが、ふと優しさを垣間見せることも。