地球統合軍のエースパイロット。日系アメリカ人2世の青年。負けん気の強い性格で、小柄なことに少しコンプレックスを持つ。統合戦争によって家族を失っため、心を閉ざしてやや人間嫌いになっている。だが、マヤン島で出会ったサラやマオたちとのふれあいを通じて、徐々に心を開き本来の明るさや少年らしさを取り戻していく。「F-14」や青く塗装された「VF-0D」にエドガーと共に搭乗する。
神官の巫女で、マヤン島の古代文明を守る「風の導き手」。マオの姉。優しくて気立てがよくおしとやかに見えるが、激しい気性も秘めている少女。自然の「歌」を感じることができ、彼女の歌声には動植物の傷を癒すなどの不思議な力がある。統合戦争で両親を失い、1人で島の伝統などを守っているために大人びた振る舞いをしていたが、シンと出会い、その心は揺れ動く。
マヤン島に住むいたずら好きなサラの妹。泳ぎと素潜りが得意で、元気いっぱいな少女。普段は子供っぽく可愛らしい雰囲気だが、時々、ドキッとするほどの女らしい一面を見せたりする。閉鎖的なマヤン島の風習よりも都会の文化に強く興味を持っており、「こんな島、早く飛び出してやる!」が口癖。島に訪れた文明人のシンに興味を持ち、徐々に恋心を抱くようになっていく。
地球統合軍のレーダー管制官。カーリーヘアーが特徴である陽気な黒人の青年。「F-14」及び「VF-0D」では、シンの後部席に乗り込む。シンの数少ない友人であり、面倒見が良く気さくなタイプ。シンの冷めたような態度にもめげずに、明るく接する。きれいな女性には目がなく、粘土細工などのプリミティブアート造りが好きだが、歌や踊りは苦手である。
地球統合軍に同行する文化人類科学者。高いIQを持つ才女だが、柔らかい雰囲気を備えた女性。好きな分野は優秀だが、興味がないことには無関心。気分屋で低血圧なため、時々貧血になる。自己陶酔に陥りやすいタイプで、ロマンチストでもある。学生時代、ハスフォード博士に弟子入りするために後輩であるフォッカーを振った。だが、空母アスカで彼と再会して…。
黒色の「SV-51γ」に搭乗する反統合同盟側のエースパイロット。通称「デイジー・イワノフ」。統合戦争以前から、世界各地の紛争地帯を転戦してきた歴戦の勇士である男性。戦闘ではどこまでも非情になれるが、ノーラには特別な感情を抱いている。かつては、地球統合軍に所属する初期VFテスト機シリーズの開発主任テストパイロットで、フォッカーの教官だった。
真紅の「SV-51γ」に搭乗する反統合同盟側のパイロット。自らを「オレ」という男のような言葉づかいをする勝気な性格の女性。メカの扱いと操縦技術も男性に引けを取らない凄腕のパイロットで、シンを2度に渡って追撃したこともある。一見、クールに見えるが、一度戦場に出れば頭に血がのぼって、やりすぎてしまう。イワノフとは、同僚という以上の関係。
“人類進化におけるプロトカルチャー干渉仮説”を提唱する老考古学者。研究のためなら、幼い少女を傷つけることも意に介さない男性。過去にその仮説を実証するため、マヤン島を幾度か訪れている。大学時代のアリエスの恩師で、昔の教え子たちからは、長い間行方不明と思われていた。しかし、反統合同盟側に所属し、「鳥の人」奪取に参加していることが発覚する。
地球統合軍海兵隊に所属するアーミー。男性以上に高い戦闘能力を持ち、腕力も強い女性。実戦経験が豊富なため、戦闘においても常に冷静で感情に流されることなく行動する。シンと格闘したこともあるが、その際には彼をチェリーボーイと呼んで子供扱いしていた。得意技は、相手の重心を意識した合気道のような武術と、プロレスでいうところの片エビ固め。
空母アスカの艦載機隊を率いる地球統合軍のエースパイロット。「VF-0S」に搭乗。大空をこよなく愛し、勇敢にして部下思いという戦闘機乗りの鑑のような男性。意外にも学生時代は真面目で、先史文明や考古学に興味を持っていたが、アリエスに失恋したことから、ふっきれて今の様な性格になった。空母アスカで、彼女と再会して再び心を寄せていく。
「神の耳」の異名を持つベテランエンジニアで、空母アスカの技術班長。技術屋らしい偏狭な性格だが、根は優しくパイロットからの信頼も厚い男性。メカニックの腕前は一流で、わずかなエンジン音の差を聞き分けて機械よりも正確にマシンを調整する。マシンの性能を限界まで引き出そうとするパイロットや、女性のために命を張れる男を愛するという熱い性格である。
ガンコな性格であるマヤン島の長老。島の歴史と鳥人伝説に詳しく、真昼に“星”を見ることができたり、空を飛ぶことに関して深い知識を持つなど謎の多い老人。年の割にはかくしゃくとしているが、島の外部から訪れた人間に土産物を売りつけようとするなど俗っぽい部分もあり、とぼけた雰囲気を持っている。島に伝わる鳥人伝説をシンや島人たちに語り聞かせている。