パウロ侯爵の護衛アランとの死闘。窮地に陥っていたアリスは、オーランド伍長の言葉から陸情3課少尉としての自信を取り戻す。アランの武器・山鉈(マチェット)にひるまず、突き出される短剣。アリスは劣勢から互角の勝負へと、態勢を立て直していく。かたや、決闘を見つめる平民たちの間にも、変化は生じつつあった。憎むべき貴族に制裁を加えるべきか、それとも別の方法で真の正義を求めるべきか。暴動の先導者カールさえ、貴族の誇りを賭けて闘う女性の行動に気圧されている。だが、一触即発の危険も去ってはいない。緊迫した状況下、舞踏会場の周辺では陸情1課と警察隊の包囲網が厳重に敷かれていた。