ダイチは自分がパイロットに決まり、青ざめていた。彼は、両親のいない家庭で、バイトをしながら幼い妹たちを育てており、そのため自分がいなくなった後のことを心配していたのだ。コエムシによると、パイロットの死体は家に帰すのが基本だが、消すことも隠すことも可能らしい。ならばとダイチは、自分の死体を隠してくれとコエムシに頼み、また、必ず逃げずに戻ってくるから強制的に連れ戻さないでほしいと約束させるのだった。それは、妹たちとの最後の暮らしを邪魔されたくないというダイチの切なる気持ちから出た言葉。そしてダイチは、叔父からもらった入場券で妹たちを遊園地に連れて行く。だが間の悪いことに、その日の朝に敵が出現する。