体の一部に剣姫(マスターサムライ)の証拠である“しるし”を持っていた十兵衛。だが、剣術は素人以下、覚えているのは自身の名前と宗朗が“お兄ちゃん”であるということだけ。宗朗たちは十兵衛が何者であるのか、計りかねていた…。そんななか、千姫は兄・徳川慶彦に追われている幸村と又兵衛を道場から追い出し、かわりに自分が十兵衛の監視役として道場に寝泊まりすると宣言。たじろぐ宗朗をよそに、次々と荷物を運び入れていくのであった。そして、十兵衛のことを一時保留した千姫は、宗朗に学園を脅かしている“神隠し事件”について話始め…。