メッシーナ海峡大橋開発公社の理事長誘拐を企てる五共和国派グループのリーダー、ニノ。ニノは優秀な活動家として名を馳せていたが、数年前に兄を警察に殺されてからは血を好まない慎重派となり、仲間内では走れなくなった犬「チベタンテリア」と呼ばれていた。一方、捕らえた五共和国派(パダーニャ)から理事長誘拐の情報を引き出した公社は、ヘンリエッタを理事長の親戚の子どもと称して、ジョゼら2課員と共に護衛を担当させる。五共和国派(パダーニャ)のテロで夫を亡くしているにもかかわらず、理事長は大勢の血を流してまで夫の遺志を継ぐこと、つまりメッシーナ大橋を完成させることに意味があるのかを疑問に思い始めていた。復讐が復讐を呼ぶという事実に思い悩む人々の姿がそこにあった…。そんなニノが勤める古道具屋に、ジョゼとヘンリエッタが壊れた万華鏡の修理を依頼しに訪れる。