「ある朝、グレゴール・ザムザが目をさますと神輿を担いでいた」
同人誌即売会での死闘を終えた望は敗北感に打ちひしがれていた。その頃、晴美は得意の漫画執筆に悪戦苦闘。創作活動に情熱を燃やす少女の姿に望の心は大きく揺れた。そして2人の視線がぶつかるとき、秘密の課外授業が幕を開ける…。
「日本人の悪いクセです。神輿につられてすぐ踊り出す!」
ところ変わってお祭りの縁日。屋台や神輿の賑わいに、少女たちは興奮気味。だが、そんな平和な風景に望は鋭く噛みついた。「現代メディアという名の担ぎ手によって無自覚に踊らされる愚かなる大衆諸君よ、今こそ目覚めよ、立ちあがれ!」望は叫び続ける、アニメ神輿に担がれながら…。