18世紀フランスの劇作家マリヴォーによる名作喜劇「愛と偶然との戯れ」をミュージカル化。貴族の男女が結婚しようとする相手を観察するため、それぞれの召使いと入れ替わったことから起こる恋の騒動を、華やかにそしてコミカルに描く。今より少し遠い昔。オルゴン伯爵(英真なおき)は娘シルヴィア(夢咲ねね)のために花婿選びをすることになった。花婿候補の一人、ドラント(柚希礼音)も従者ブルギニョン(紅ゆずる)と共に伯爵邸へと向かっていた。公爵家の息子であるドラントにとって、金持ちの美しい貴族の令嬢と結婚できるチャンスだが、恋愛嫌いで女性に懐疑的なドラントは、この話に乗り気ではない上、選ばれる立場であることにも不満を抱いていた。そこで旅芸人たちに聞いた、花婿候補と花嫁候補が各々の召使いと入れ替わり、相手を観察するという筋書きを真似て、シルヴィアを探ろうとする。一方、父の勝手な計らいの花婿選びに抵抗するシルヴィアもまた、召使いのリゼット(白華れみ)と入れ替わって相手に近付き、人柄を認めたら結婚するとの条件を出す…。 〜マリヴォー作「愛と偶然との戯れ」より〜/脚本・演出:小柳奈穂子
’11年/星組/東京宝塚劇場/キャスト:柚希礼音、夢咲ねね、涼紫央、紅ゆずる ほか