星の島を目指し、ザンクティンゼルから飛び立ったグラン達。
しかし、カタリナの小型騎空艇の操縦はおぼつかず、一行は近くの島に不時着を試みる。
墜落同然の着陸ではあるものの、彼らはどうにか新たな島へと到着した。
降り立ったのはポート・ブリーズ群島の一部、エインガナ島。
風を司る守り神・ティアマトが祀られる、穏やかな風の吹く島だった。
そこへ草原を通りかかったひとりの男が、大破した小型騎空艇を見てグラン達に苛立った声をかけてくる。
男はラカムと名乗る騎空艇の操舵士で、乱暴に扱われた艇の有様が許せない様子だった。
街の人々が言うには、ラカムは直るはずもない朽ちた騎空艇の修理をずっと続けている変わり者らしく……。