こそ泥のルイチウは、崇王府の結婚式に紛れ込みお宝を盗もうとするが、ひょんなことからリウ王と偽装結婚する羽目に。式が終わり逃げようとするルイチウだったが…。

ルイチウが街に出ると、師匠であるワン・シーサンがいた。そこで、師匠たちに助けを求めようとするが、逆に師匠が盗んだ品を懐に入れられ、窃盗の罪をかぶせられてしまう。

ある日、ルイチウが身代わりとなった隣国の姫ウェン・ウェンウェンに密書が届く。そこにはリウ王暗殺のため、必ず花見の宴席に連れ出すようにとの命令が書かれていた。

川辺で一夜を明かしたリウ王とルイチウ。２人が崇王府に戻ると、義母が子宝に恵まれる酒を持って待っていた。そして、師匠からは媚薬が入った陰陽急須を渡される。

ある日、リウ王の幼なじみであるウェンジーが崇王府に現れる。彼は、隣国の姫の従妹を名乗る、敵の組織が派遣した刺客のウェン・リアンリアンに一目惚れをしてしまう。

ルイチウはリウ王の行動に落胆し、崇王府を飛び出してしまう。ウェンジーからリアンリアンが出ていったと聞いたリウ王は、ルイチウが心配になり捜しに行くことに。

リウ王は、母親の生誕日の贈りものをウェンジーに聞かれ教えると、平凡すぎると指摘されてしまう。困ったリウ王は、ルイチウに生誕日の宴の料理を作らせようと考えるが…。

まら村の事件の黒幕が皇太后だと知ったらんかくは、皇太后のもとに間者を送り、真相を突き止める決意をする。張屏も熟慮の末、らんかくと調査を続けるという決断を下す。一方、雍（よう）国が南棟（なんとう）国に侵略されたため、王硯（おうけん）は出征を願い出るが、重臣の反対に遭って一蹴される。その晩、伴月楼に現れた皇太后はなぜか侍衛をそばに置かず、観客の中に紛れ込ませていた。らんかくたちは数々の異変から、復讐（ふくしゅう）をもくろむ鏡湖先生が皇太后を呼び出したと推理する。

皇太后が拉致され、放火事件に巻き込まれた。まら村の事件に関連すると考えたらんかくと張屏は、放火事件の現場となった呪禁（じゅごん）科で手がかりを探すが、捜査中に謎の毒に当たり気を失ってしまう。その後2人は辜（こ）という人物によって助けられ、蘭（らん）府に送り届けられるが、らんかくは助けてくれた人物が10年前に姿を消した親友の辜清章（こせいしょう）だと直感。らんかくは張屏に辜清章との間に起きた昔の出来事を語り始める。張屏は辜清章に対して、ある違和感を覚え…。

皇太后を襲った法陣の謎を解くため、らんかくは呪禁科で拾った書物の切れ端を手がかりに、書かれた謎の字の解読に取り組む。字を目にした辜清章は、かつて知り合った僧の持つ書物にあったとらんかくに告げる。僧の居所を突き止めたらんかくは、法陣が30年前に皇太后の命で呪禁科が敷いたものと同じだったことを知り、当時は赤子だった皇帝が、すり替えられていた可能性に思い当たる。そんな時、都では「本物と偽物の龍」の落書が人々を騒がせていた。

己をこよなく愛してくれた師匠を金吾衛（きんごえい）に惨殺された張屏。しかし真っ向から皇太后や金吾衛と戦っても勝ち目がないことを知り、真相を突き止めることで復讐を果たそうと決意する。まずは故郷であるまら村を探し出すため、南方の国境の密林へとやって来たが、気を失って倒れてしまう。幸いにも出征していた王硯に出会い救われたものの、南棟国の攻撃に遭遇。王硯らと必死に逃げるうちに、張屏の脳裏にはある光景が浮かび始め…。