ようやく斛律光と合流した元清鎖。束の間、宿で休息をとっていると、同じ宿に妙無音の一行も宿泊していることを知る。

残る体力を振り絞り、金?城へと向かう元清鎖。すると向かう先から馬を走らせる高長恭が現れ、ようやく2人は再会する。

元清鎖の元に紫魅が現れ、端木怜のことや怜月邸が建てられた訳などを聞かされる。端木怜の身代わりにすぎないことを知り、動揺する元清鎖。

高長恭は離殤剣を片手に紫魅を助けに向かうと、そこには妙無音と毒を飲まされ苦しむ鄭洛雲がいた。

元清鎖は諸葛無雪から出自の一部を聞き、親の同意で諸葛無雪と許嫁の間柄だったことを知る。高長恭が自分ではなく鄭洛雲を助けていたことも聞き、元清鎖は深く悲しむ。

諸葛無雪からの手紙で、元清鎖が小春城にいることを知った宇文?。高長恭の元へ行ったとばかり思っていた宇文?は心配するが…。

使用人を連れて狩りに出た宇文?は、山中で倒れ込む元清鎖を見つける。大司空府に連れ戻し、元清鎖に対して険のある物言いをするも、内心は衰弱した様子を心配していた。

高長恭に優しくされ舞い上がる鄭洛雲。ところが、飲ませた惚れ薬の副作用によって、高長恭は民衆の前で突然激高し暴力を振るうなど、今までにない言動を表していた。

高長恭への未練や過去の断片的な記憶に翻弄され、本来の姿を失った元清鎖。だが、明帝・宇文毓（うぶん・いく）の温かい心遣いによって、元清鎖は徐々に前向きになっていく。

白昼堂々と逃亡を図った元清鎖。だが、開き直る態度に立腹した宇文?は、見張りをおろそかにした碧香（へきこう）に罰を与えようとするが…。

囚人として屋敷に閉じ込められる元清鎖の元に、酒に酔った宇文?が現れる。普段は語ることのない心の内を語りだす宇文?に…。

捕虜となった高長恭（こう・ちょうきょう）を救うため、元清鎖（げん・せいさ）は宇文?（うぶん・よう）に自分の命と引き換えに助けを求める。

大司空（だいしくう）府に戻った元清鎖。宇文?の命令に従うことを誓った元清鎖だったが、心ない態度に宇文?は苛立ちと寂しさをにじませる。

宇文毓の軟禁が続く中、宇文?と元清鎖は宇文毓を助け出すため、不仲を装い宇文護に罠を仕掛ける。

嫉妬に狂った顔婉に刃物を向けられ、崖から転落した宇文?と元清鎖。命がけで守ってくれた宇文?に心を揺さぶられる元清鎖。

周の混乱した状況が斉にも伝わり、高長恭と斛律光（こくりつ・こう）は、周との国境へ進軍を命じられる。

毒入りのお茶を飲み苦しむ宇文毓。毒を混入した張本人の諸葛無雪は、元清鎖に小春城へ一緒に帰ることを条件に解毒薬を手渡す。

ついに宇文?が皇帝となる。宇文護は平静を装い祝福するも、心中は穏やかではなかった。鎮魂珠をめぐり争いごとが絶えない中…。

宇文護が手に入れた鎮魂珠が消える。時を同じくして大冢宰（だいちょうさい）夫人の姿も見かけないことから、宇文護は大冢宰夫人を怪しむようになる。

ついに宇文?と宇文護が激突する。ところが、宇文?を心配した元清鎖がその場に駆けつけ、宇文護に捕らわれて人質となってしまう。

宇文護が息を引き取り、周は宇文?のもと徐々にまとまりをみせるようになる。元清鎖は、幾多の危機にも命がけで守ってくれた宇文?に特別な感情を抱きはじめる。

元清鎖への思いを貫くため突厥（とっけつ）との和親を拒み続けていた宇文?だったが、周の発展のため、突厥の公主である阿史那（あしな）を正室に迎えることを宣言する。

元清鎖は、鄭洛雲に化けた顔婉に首を絞められ苦しむ中、過去の記憶を取り戻す。端木怜（たんもく・れい）であることや、紫魅が企てた計画によって周に嫁いだことも思い出し…。

諸葛無雪は紫魅から奪った鎮魂珠が本物か否かを確かめるため、元清鎖を連れ去る。汚れた牢屋の中で再会する紫魅と元清鎖。

元清鎖の消息がつかめず心配する宇文?。10万の兵を率いる周軍に対し、数百人の兵と戦いに挑む高長恭率いる斉軍。

顔婉の暴走は止まらず、宇文?を人質にとり、元清鎖や高長恭と共に天羅地宮へと足を踏み入れる。

元清鎖と青鸞鏡を手に入れた高長恭は、自信に満ち溢れていた。?へ進軍し、帝を倒して君主になることを元清鎖に誓う高長恭。

香無塵の仙薬のおかげで、元清鎖は奇跡的に一命を取り留める。周の皇宮へと戻り、傷の回復を待つ元清鎖。

突然蘭陵王府にやってきた道士が「蘭陵王が妾を娶らないと災いが起こる」と予言し…。

財政問題に頭を悩ませる蘭陵王と、毎日傷兵村へ通う雪舞は会えない時間が増えていた。