葉兮（ようけい）は白岳（はくがく）の忠告を聞かずに唐桓（とうかん）とともに唐楊（とうよう）を成敗しようと唐門に討ち入る。すると、唐桓が唐楊の持つ暴雨梨花針で攻撃され瀕死の状態となる。そこに現れたのが摂政王・蒼岐（そうき）。彼が葉兮を追っていたのは彼女を愛しているからで、かつて皇太子・蒼楠（そうだん）を殺したのは葉兮ではなく彼だった。そして、蒼岐は葉兮と二人きりになると…。

唐楊（とうよう）を成敗した葉兮（ようけい）は武林の最強武器・暴雨梨花針を手にすると、重傷の唐桓（とうかん）を救うために神医がいるという楓華谷に向かうことに。一方、白岳（はくがく）は自分がその神医だとは明かさないまま彼女と別れて出発、彼を待ち伏せていた蒼岐（そうき）から葉兮の記憶を戻す方法はないのかと問い詰められる。そこで白岳は一つだけ方法があると答えて…。

五色龍骨を手に入れるため南柯禅寺まで来た白岳（はくがく）と蒼岐（そうき）。そこに五色龍骨はなかったが地下の壁画には蒼楠（そうだん）と葉兮（ようけい）の過去が描かれていた。かつてお忍びで街に出た蒼楠は葉兮に一目惚れして彼女を東宮に住まわせた。そして、葉兮は蒼岐が宮中で人質として辛い生活を送っていると知る。実は彼女は蒼岐の自殺を止めたことがあり…。

蒼岐（そうき）から蒼楠（そうだん）に騙されるなと言われたものの蒼楠を信じることにした葉兮（ようけい）。彼女は蒼岐の策略により蒼楠が毒にあたって瀕死の状態になると、楓華谷まで連れて行って彼の命を救う。その後、都に戻った葉兮は蒼岐を助けるために騒ぎを起こして投獄される。一方、不老不死を願う皇帝は死から蘇った葉兮の秘密を知りたがっていて…。

白岳（はくがく）が蒼楠（そうだん）と取引して葉兮（ようけい）を救い出したものの、結局、彼女は蒼楠に毒酒を飲まされ息絶えた。その後、蒼岐（そうき）は葉兮の敵を討つため生き延びると誓い、そんな彼の命を救ったのは白岳だった。そして今、蒼岐は白岳も葉兮が好きなのだと気づくが、白岳は楓華谷の谷主の宿命として女子に心を動かすと死に至る絶情呪がかけられていて…。

葉兮（ようけい）は来訪者の行く手を阻む楓華谷の難関をなぜか悠々と切り抜けて谷主・白岳（はくがく）の元まで辿り着く。そこで唐桓（とうかん）の命を救ってほしいと白岳に頼むが、彼はうんと言わない。というのも、白岳は生き返る度に違う男を連れてきて命を救ってくれと言う葉兮に呆れていて、唐桓も腹黒い男だと知るだけに快く引き受けるわけにはいかず…。

白岳（はくがく）が唐桓（とうかん）を助ける条件は葉兮（ようけい）が楓華谷に1年留まることだった。葉兮はこれを了承し白岳の治療で唐桓は回復。その後、唐桓から結婚を申し込まれた葉兮は白岳が自分をどう思っているのか気持ちを確かめようとする。だが、心が動けば胸が痛み、その痛みが相手にも同期する絶情呪に苦しむ白岳は葉兮への想いを断ち切ろうとし…。

門主の座を継ぐために唐門に戻る唐桓（とうかん）に許婚として同行した葉兮（ようけい）。彼女は唐桓に頼まれて彼を裏切った霹靂門に討ち入るが、無駄に人を殺したりはせず、虞門主のこともとどめを刺さずに見逃す。その後、唐門にせつていという身重の女性が現れる。唐桓は彼女を五長老の側室だと説明し、せつていが葉兮の食事を用意するようになるが…。

いよいよ葉兮（ようけい）と唐桓（とうかん）の婚礼の日が訪れる。武林の強者たちが招待されて盛大に行われるはずだった婚礼は花嫁の葉兮が入場すると一変、唐桓が本性を現し、彼女はこれが罠だったと悟る。彼の目的は葉兮から「本草真経」と暴雨梨花針を奪うことだったのだ。そんな彼女を助け出したのは白岳（はくがく）。さらに黒甲軍を率いる蒼岐（そうき）も駆けつけて…。

葉兮（ようけい）は蒼岐（そうき）の元で療養するが、彼が都で豪華な婚礼を挙げようと言い出して困ってしまう。そんな中、何とか口実をつけて裏山の温泉に出かけた葉兮は白岳（はくがく）に出くわす。そして、彼が発作を起こすのを見て彼の病は自分に関係しているのではないかと気づく。一方、蒼岐に命を狙われる唐桓（とうかん）は彼の敵意を白岳に向けようと画策して…。

蒼岐（そうき）と争い胸に矢を受けた白岳（はくがく）を癒やすために霊力を使った葉兮（ようけい）は倒れて意識不明に。そこで蒼岐は仕方なく彼女を白岳に預けることにし、白岳は彼女を楓華谷に連れ帰る。そこで薬湯での治療の甲斐あって目を覚ました葉兮は自分から白岳にキス。さらに、白岳がこれまで自分の知らないところで尽くしてきてくれたことを知ると…。

白岳（はくがく）のせいで頭のてっぺんに千痛万苦花が咲いた葉兮（ようけい）は動くと痛みが走って四苦八苦。でも、それは彼女の内力を回復させるためで、白髪から黒髪に戻って元気になった葉兮は、白岳はそっけない態度でも自分のことを想ってくれているのだと思って嬉しくなる。しかも、白岳が彼女の名前が刺繍された髪飾りを持っているのを見て…。

葉兮（ようけい）はかつて白岳（はくがく）を助けるために自分の根を彼の体に与えたことを思い出す。それが白岳の体の痒みと葉兮の頭痛の原因だったのだ。そんな中、唐桓（とうかん）が楓華谷に攻めてきて葉兮は白岳と一緒に逃げることに。唐桓ら武林の者たちは葉兮の強さの秘密が実在しない「本草真経」にあると信じこみ執拗にそれを手に入れようとしていた…。

葉兮（ようけい）は人参の仙人であることを明かすと、自分の体を噛んで白岳（はくがく）に与え彼を癒やそうとする。だが、絶情呪のせいで白岳の体は衰えていくばかり。実は彼は独りでひっそりと死ぬ覚悟だったが、葉兮は白髪になってしまった白岳に変わらぬ愛を誓う。そこで、白岳は葉兮に初代谷主の悲恋をきっかけに続く呪いについて打ち明けて…。

白岳（はくがく）が約束を破ったと怒って剣を抜いた蒼岐（そうき）だったが、すっかりやつれた白岳の姿を見て剣を収める。一方、葉兮（ようけい）は彼女と結婚する気でいる蒼岐を幻術で騙し、彼と共寝をしたふりをして7日間の猶予をもらう。そして、その間に敵討ちと恩返しを済ませて戻ると言って白岳を連れて出立すると、唐桓（とうかん）が待ち受ける楓華谷へと向かい…。

葉兮（ようけい）と一夜を共にした白岳（はくがく）は黒髪に戻り、その後、二人は楓華谷へ。武林の者たちを引き連れて地下宮の宝を盗み「本草真経」を探していた唐桓（とうかん）と対峙する。そんな中、唐桓を除いた全ての男たちが血を吐いて苦しみ始める。唐桓は卑劣にも五毒教の禁断の毒、五毒砂を使って仲間を殺すつもりだったのだ。その毒には解毒薬がなく…。

唐桓（とうかん）を成敗した葉兮（ようけい）は初代谷主の玉棺から人参の種を発見。それを植えて育てた人参で白岳（はくがく）が解毒薬を作って毒に冒された者たちを救い、改心した彼らは帰っていく。こうして楓華谷に平和が訪れるが、蒼岐（そうき）がやってきて葉兮と白岳の関係を知ると一触即発の事態に。激怒した蒼岐が白岳を殺そうとし、それを止めようとした葉兮は…。

死期を悟った白岳（はくがく）は葉兮（ようけい）に記憶を失う薬を飲ませ「私を忘れてくれ」と言い遺す。だが、葉兮は彼と一緒に玉棺に入り、それを見た蒼岐（そうき）が玉棺に駆け寄ると不思議な現象が起きる。その後、長留山で目覚めた葉兮は記憶を失い独りで旅に出る。また、命拾いした白岳と蒼岐は葉兮を先に見つけ出した方が彼女を幸せにする約束をして…。

葉兮（ようけい）を追って西域に来た白岳（はくがく）は彼女が優男の美男子と一緒にいるのを見つける。そこで彼は美男子を追い払うと、今度こそ気持ちを素直に伝えようと二人の思い出の瓜灯を作って彼女を楽しませ、愛の言葉を口にする。だが、記憶のない葉兮には不審がられてしまう。すると、白岳は彼女が玉棺の中で彼の体に残したある印を見せ…。

皇帝の詔により風蒼国の薬王島で医仙大会が開催されることに。それには夜浩然（やこうぜん）の奇病を治せる神医を探すという秘密の目的があった。そんな中、兄の夜修独（やしゅうどく）は刺客に襲われ、偶然、玉清落（ぎょくせいらく）に助けられる。彼女は女手一つで幼い息子・南南（なんなん）を育てる凄腕の医者。実は過去の記憶を失っていて、正体不明の“鬼医”として活躍していたが…。

南南（なんなん）を追って薬王島にやってきた玉清落（ぎょくせいらく）は夜修独（やしゅうどく）と再会してびっくり。しかも、南南は夜修独を自分の弟子にしたと言い張り、母親を師姉と紹介する。そこで息子のウソに付き合った玉清落は、夜修独と取り引きして医仙大会に参加。他の参加者たちとともに、夜になると猛獣のように豹変する奇病を患う女性の治療に挑むが…。

夜修独（やしゅうどく）と一緒に刺客に襲われた玉清落（ぎょくせいらく）。彼女は南南（なんなん）の安全を考えて棄権したいと夜修独に言うが、強く引き止められて残ることにする。そして、薬の調合のために出かけるが、再び刺客が現れて窮地に。それを救ってくれたのは御史台長官の離子帆（りしはん）だった。そこで、彼から太医令・韓蕭（かんしょう）の娘・韓江雪（かんこうせつ）にそっくりだと聞かされた玉清落は…。

玉清落（ぎょくせいらく）と夜修独（やしゅうどく）は南南（なんなん）を探して森へ。そこで待ち受けていた煉魂（れんこん）から南南を取り戻すと医仙大会に駆けつけ、東域の血蚕術を使った双珂（そうか）の悪巧みを阻止する。その後、双珂も刺客たちも修羅門の一味だったとわかるが、双珂は脱獄して逃亡。そんな中、自分の正体を知りたい玉清落は南南を連れて離子帆（りしはん）とともに都へ旅立つことに…。

都に到着し、夜修独（やしゅうどく）の正体が憧れのいくようくんだと知った南南（なんなん）は大喜び。一方、玉清落（ぎょくせいらく）は夜修独が自分を騙して利用していたと腹を立てていたが、夜浩然（やこうぜん）を治療することを了承。翌日、宮中に行って裸蓋こという珍しい毒に冒された夜浩然に薬を処方する。だが、その頃、修羅門と結託した于作臨（うさくりん）は夜浩然と鬼医を始末しようと企んでいた…。

鬼医が夜浩然（やこうぜん）を毒殺したと主張する于作臨（うさくりん）に追われ始めた玉清落（ぎょくせいらく）は、正体が知られないように夜修独（やしゅうどく）と逃亡。于作臨と双珂（そうか）の陰謀で仮死状態となった夜浩然に懸命の処置を行う。その結果、息を吹き返した夜浩然はついに目を覚ます。その後、夜修独から多額の治療費を受け取った玉清落。彼女は中秋節を彼と一緒に過ごすことになり…。

中秋節を玉清落（ぎょくせいらく）、南南（なんなん）と仲良く一緒に過ごした夜修独（やしゅうどく）。その後、彼は玉清落を流丹山に連れて行くと愛の証として玉佩を贈る。だが、于作臨（うさくりん）が襲ってきて玉清落は崖下へと転落。彼女を助けた夜修独は二人きりで夜を明かすことになる。一方、玉清落は自分と対になる玉佩を持っていた夜修独こそが南南の父親ではないかと考え始め…。

南南（なんなん）は良家の子弟が通う明徳書院に入学するも授業をさぼって夜修独（やしゅうどく）の元へ。そんな南南を温かく見守る夜修独は父親がいないせいで彼がいじめられているとわかると一肌脱ぐ。一方、夜浩然（やこうぜん）を治した功績で太医令に任命された玉清落（ぎょくせいらく）。彼女は夜修独が南南の父親ではないと知り、息子が本当に求めているのは実の父親だと気づくと…。

夜修独（やしゅうどく）は玉清落（ぎょくせいらく）から別れを告げられたショックを隠せないまま、4か国大会の特別試合に出場すると于作臨（うさくりん）と対戦する。一方、玉清落は于作臨から南南（なんなん）の父親について聞き出そうと危険な作戦を実行、夜修独に窮地を救われる。その後、街で発疹の出る傷寒が流行し、皇帝から3日以内に病を終息させるようにと命じられた玉清落は…。

夜修独（やしゅうどく）がくれたヒントから無事に傷寒の治療薬を作ることができた玉清落（ぎょくせいらく）。だが、夜修独に片想いする九公主・柳湘湘（りゅうしょうしょう）が役人と乗り込んできて、玉清落の誤診で患者たちの病が再発していると主張する。その裏には陰謀があると察した玉清落は夜修独、離子帆（りしはん）とともに調査を開始。怪しい動きをしていた楽師・孤夜白（こやはく）の行方を追うと…。

孤夜白（こやはく）が南南（なんなん）の実の父親だと名乗り出たことに戸惑いを隠せない玉清落（ぎょくせいらく）。一方、南南はご機嫌取りがうまい孤夜白に懐き始めるが、不信感を拭えない夜修独（やしゅうどく）と離子帆（りしはん）は彼の一挙一動を見張り始める。また、金琉璃（きんるり）は6年前、修羅門の刺客だったときに出会っていた夜浩然（やこうぜん）と再び急接近。そんな2人の仲を玉清落と夜修独も応援して…。