捜査のため山に登る沈爻（しん・こう）と万いん霊（ばん・いんれい）、玉長風（ぎょく・ちょうふう）。玉長風は幻術にかかり攻撃され、沈爻は十二宮で強大な力を持つ魯班門（ろはんもん）が関わっていると見抜く。ついに陣の中心にたどり着いた３人。幻術を操る紅童（こうどう）は沈爻が十二宮の者だと気づき、目の前に呼び寄せる。そして、沈爻は万いん霊を帰し、秘術をもたらす払雲木（ふつうんぼく）を１人で壊すと決意し…。

沈爻（しん・こう）は山で十数人が失踪したが役所の捜査が打ち切りになったことを知り、身元を偽って入山記録を調べに行く。すると、定州を管轄する北定（ほくてい）将軍の側近の怪しい動きが浮かび上がる。帰り際、沈爻は魯班門（ろはんもん）に命を狙われる。一方、万いん霊（ばん・いんれい）と玉長風（ぎょく・ちょうふう）は将軍府を訪れる。捜査の内容を聞いた北定将軍は、万いん霊に妖狐事件から手を引くよう命ずる。

十二宮の裏切り者として罪状が出された沈爻（しん・こう）。しかし、捕らわれた万いん霊（ばん・いんれい）を救うため、１人で敵対する魯班門（ろはんもん）の陣地へ向かう。一方、玉長風（ぎょく・ちょうふう）は北定（ほくてい）将軍の幕僚・劉夜淳（りゅう・やじゅん）を捜し出し、陳十六（ちん・しゅうりく）は刑律司の長官・杜瀾初（と・らんしょ）に会う。全ては万いん霊を救うために沈爻が立てた戦略だった。沈爻は労働者として金鉱に潜入し、妖狐事件の重要な情報を得る。

十二宮の頭領たちを前に、沈爻（しん・こう）は天機の鍵を魯班門（ろはんもん）の頭領・ほう震（ほう・しん）に渡そうとする。北定（ほくてい）将軍の帰京のために魯班門と組み、黄金を集めた北定将軍夫人の悪事を明らかにするためだった。それに対し、北定将軍夫人は捕らわれた万いん霊（ばん・いんれい）を処理するよう、沈爻に命ずる。とうとう沈爻の正体を知る万いん霊だったが、共に敵と戦い…。

万いん霊（ばん・いんれい）は朝廷を侮辱したとして処罰が下りそうな沈爻（しん・こう）を守るために、父である王を説得する。王は望みを聞く代わりに、刑律司を辞め、庫戎（こじゅう）の王子・赫連阿依虎（かくれん・あいこ）に嫁ぐことを万いん霊に命ずる。そんな中、灯籠を使った王宮襲撃事件が起こる。沈爻は万いん霊の身を案じて駆けつけるが、２人は身分を隠していたことを責め合うのだった。

玉長風（ぎょく・ちょうふう）は沈爻（しん・こう）の叔母・邱怡（きゅう・い）の協力を得て、灯籠作りに関わった賊を捕らえる。そして、賊と一緒にいた男が杜瀾初（と・らんしょ）の使用人だと気づく。一方、沈爻が調べた灯籠には杜（と）家が購入した松脂（まつやに）が残っていた。杜瀾初を疑う玉長風は屋敷内の書斎に忍び込み、その姿を見た沈爻もあとを追う。そこで２人は玉長風の父が生前に書いた文（ふみ）を見つけ…。

救済金事件についての２つの機密文書。改ざんを疑う沈爻（しん・こう）は留侯（りゅうこう）に話を聞こうとし、万いん霊（ばん・いんれい）を怒らせてしまう。灯籠事件の捜査で杜（と）家が管理する倉庫から大量の松脂が見つかり、玉長風（ぎょく・ちょうふう）は杜瀾初（と・らんしょ）への疑いを強める。一方、沈爻は杜瀾初の屋敷に招かれ金銭を差し出される。そんな中、万いん霊は赫連阿依虎（かくれん・あいこ）を利用して王宮を抜け出していた。

玉長風（ぎょく・ちょうふう）は万いん霊（ばん・いんれい）と共に、灯籠事件の黒幕が杜瀾初（と・らんしょ）であると王に報告する。しかし王は証拠不十分だとして玉長風を咎め、万いん霊の無謀さに釘を刺すのだった。一方、沈爻（しん・こう）は赫連阿依虎（かくれん・あいこ）を連れて酔仙楼を訪れる。その頃、宮中では赫連阿依虎の行方が分からず騒ぎになっていた。沈爻の仕業だと考えた万いん霊は、酔仙楼に乗り込み…。

心の内を明かした沈爻（しん・こう）。万いん霊（ばん・いんれい）の抱えていたわだかまりは消え、２人は共に救済金事件の真相を探ることを誓う。一方、誕生日を迎えた玉長風（ぎょく・ちょうふう）は、幼い頃の万いん霊との思い出を回想する。そんな玉長風へ、強引に贈り物を渡す邱怡（きゅう・い）。宮中では重陽の節句となり宴が開かれるが、玉長風は沈爻の活躍を喜ぶ万いん霊に心を痛めるのだった。

沈爻（しん・こう）のそばで満面の笑みになる万いん霊（ばん・いんれい）を見て、玉長風（ぎょく・ちょうふう）は深く傷つく。そんな折、杜（と）家を襲う傀儡（かいらい）事件が起こり、沈爻と玉長風に捜査命令が下るが、玉長風は捜査をせず終わらせてしまう。一方、酔仙楼の花何惜（か・かせき）は訪ねてきた沈爻たちを避け、居留守を使う。杜家に出向き傀儡の一部を入手した沈爻は、それを作った者の正体に気づく。

傀儡（かいらい）事件の犯人の目的は、自害した北定（ほくてい）将軍夫人の敵（かたき）を討つことだったと判明する。傀儡事件の黒幕が十二宮の者だと知った杜瀾初（と・らんしょ）は、沈爻（しん・こう）たちの討伐を玉長風（ぎょく・ちょうふう）に命ずる。その頃、沈爻は仲間の説得を受け、十二宮を守るため都を出て総堂に行くことに。一方、父の手紙を見た玉長風は邱怡（きゅう・い）と共に、暗示されていた場所へと向かうが…。

沈爻（しん・こう）は刑律司の攻撃から十二宮の頭領たちを守るため、総堂の隠し部屋へと誘導する。そこに置かれていたのは１枚の絵。十二宮の秘密が隠された絵の片側だった。沈爻は共に戦おうとする陳十六（ちん・しゅうりく）を振り切り、１人で隠し部屋から出る。玉長風（ぎょく・ちょうふう）は沈爻を殺すと告げ、２人は一騎打ちとなるが、邱怡（きゅう・い）の話を聞かされた沈爻は攻撃の手を緩める。

十二宮の先代頭領たちに会った沈爻（しん・こう）は、北定（ほくてい）将軍の剣と文を受け取る。その文には「救済金の在りかと黒幕が分かった」と綴られていた。黒幕は沈爻の父・岳重山（がく・じゅうさん）と玉長風（ぎょく・ちょうふう）の父・玉国璋（ぎょく・こくしょう）が厳重に警戒した者。その頃、玉長風は救済金事件の共犯者たちを討伐。そして、黒幕の正体を暴いた留侯（りゅうこう）は、罰を受ける覚悟でその者を正殿に呼び出し…。

万いん霊（ばん・いんれい）は公主としての責任を全うすべく王宮に戻ることを決め、沈爻（しん・こう）は大切な人のために都に残ることを決意する。庫戎（こじゅう）の将軍・相龍（そうりゅう）は十二宮・機刹閣（きさつかく）の仇伯英（きゅう・はくえい）と手を組み、南朝の侵略を決行する。激しい戦いの中で、玉長風（ぎょく・ちょうふう）の脳裏には万いん霊との記憶がよみがえる。沈爻と玉長風は功労者となるが、万いん霊の婚姻が解消されることはなく…。

モン・フイとシェン・イーの交際を反対するチエンシャンは、モン・フイに手切れ金としてLS社が必要とする融資額と同じ5000万元分の小切手を突き付けるが、二人はこの嫌がらせを上手く利用し、チエンシャンを驚かせるのだった。ある日、LS社の社員応募者に同じ小学校出身で、顔にキズのある女性がいることを知ったシェン・イーは……。

シェン・イーの義母のシュエランに、シェン・イーとチエンシャンの仲を修復させるために同盟を組んでほしいと頼まれたモン・フイは、ストレス障害を発症したフリをしてシェン・イーの姉に変身し、奮闘することに。一方、LS社では、追加面接を受けたシア・イエンが社長補佐に採用され、ワガママな言動で同僚たちの反感を買うようになる。

シェン・イーがシア・イエンと一緒にいるのを目撃したモン・フイは、ショックから別人格に変身し、シェン・イーを義理の兄、スイ・アンが恋人だと思いこむ。混乱するモン・フイを庇うスイ・アンの態度が彼女への好意だと思ったシェン・イーは嫉妬を露わにするが、スイ・アンがモン・フイを守ろうとするのには、ある理由が隠されていた。

シア・イエンはシェン・イーの恋人ではないということを理解したモン・フイは、酔った勢いで義理の妹でもシェン・イーの事が好きだと打ち明け、二人は再び心を通い合わせる。一方、シェン・イーの婚約者であるかのように振る舞い、無礼な態度をとってきたシア・イエンだったが、モン・フイの誕生日パーティーで遂に本性が明らかになり……。

シア・イエンの出現により、モン・フイへの愛は罪悪感よりも大きいと確信したシェン・イーは、人格が戻ったモン・フイに顔を傷つけたのは自分だったことを告げようとする。しかしスイ・アンが、シェン・イーの少年期の旧名であるツォン・ジュエを名乗ってシェン・イーの罪を肩代わりすることを決め、二人は真実を一生秘密にする道を選ぶ。

デート中にひょんなことからスイ・アンの携帯のメッセージを見てしまったウェイ・レイは、スイ・アンとシェン・イーがモン・フイを騙していたことを知って激怒するが、既にシェン・イーと入籍をしたモン・フイに真実を告げることはできないのだった。妻となり幸せな朝を迎えたモン・フイは、クローゼットの中に見覚えのある物を発見して……。

シェン・イーがツォン・ジュエだということに気が付いたモン・フイは、シェン・イーが自分といるのは、愛ではなく傷の償いのためなのではないかと思い悩むが、皆の幸せのために、知らないふりを演じることを決意する。一方、シェン・イーとスイ・アンは、結婚式で二人の“秘密”がばれないよう入念な打ち合わせを繰り返していたが……。

スイ・アンがかつて自分を追い詰めたいじめっ子のリーダーだったことを知ったシェン・イーは、今までの自分との関係が友情ではなく償いだったことに傷つく。二人の会話を立ち聞きしてしまったモン・フイは、シェン・イーの過去を知っていることを打ち明け、シェン・イーの自分への施しも愛情ではく償いだったのでは、と疑問を投げかける。

愛を疑ったストレスからモン・フイは、結婚10年目を迎える貫録たっぷりの人格に変身を遂げ、シェン・イーに離婚を迫るように。なんとか離婚を回避し、モン・フイの病も治したいと考えたシェン・イーは、自分がストレス障害を発症して10年前の新婚当時の記憶の中にいる芝居をし、本当の愛を証明してモン・フイが回復できるよう奮闘する。

モン・フイは徐々にシェン・イーへの愛を取り戻しつつあったが、元の人格に戻る気配は依然として現れない。モン・フイが愛に確信を持てば症状は回復するはずだが、愛を疑う原因となった顔の傷痕があるうちは問題が解決しないことに気が付いたシェン・イーは、スイ・アンの提案を受けて、モン・フイにスミス博士の手術を受けさせることにする。

シェン・イーが病気だと信じているモン・フイは、彼の側から離れることができず、英国での手術を断念してしまう。困ったシェン・イーは、顔の傷のあるうちは自分のストレス障害は治らないと言って離婚を切り出し、なんとかしてモン・フイに手術を受けさせようとするが、それがかえって彼女を傷つける結果となってしまうのだった。

結婚式当日、準備の時からモン・フイは強い眠気を感じて人格が戻る兆候を見せ始め、シェン・イーは急きょ式を早めに切り上げることにする。スイ・アンと彼の長期渡英を巡ってケンカ中のウェイ・レイが結婚指輪を手渡し、式は順調に終わりに近づいていたが、シュー副社長の企みで2020年の日付を見せられたモン・フイは混乱に陥って……。

クァンシーはバスの一件で最悪な印象を抱いたムーチェンにイタズラをしかける。ムーチェンのキスを奪えるか仲間と賭けをしていた。ムーチェンは始めはクァンシーの誘いにのらなかったが、図書館の本を内緒で貸してくれたトゥオイエに迷惑をかけまいと、本を取り戻す目的でクァンシーとの約束の場所へ行く。

聖徳大学の聖堂に迷い込んだムーチェン。そこはクァンシーと父親の思い出の場所だった。鍵をかけられ閉じ込められてしまった2人はお互いの父親とのエピソードを話すうちに打ち解けていく。一方、寰宇グループのハー会長の令嬢イーチェンが聖徳大学の医学部に編入してくる。

イーチェンの誘いで慈善イベントに出席したクァンシーは、その最中でめまいを起こして倒れてしまう…。一方、ムーチェンに対して下心をもっていたチンツァイはムーチェンが1人になる日を狙い暴行を企む。クァンシーは体調がすぐれないままでムーチェンの待つ聖堂へ向かう。

家を追い出されたムーチェンはクァンシーの元に身を寄せる。しかし翌日、学校にはムーチェンとチンツァイがあらぬ関係にあるという噂が広がっていた。原因はクァンシーにふられたアイリーの腹いせだった。