韓国ドラマ『妻の誘惑』完全攻略ガイド〜裏切りと復讐の写し鏡
エリとウンジェは幼い頃から一緒に育ってきました。やがてエリは専門学校へ、ウンジェは大学へ進み、同じメイクアップ・アーティトへの夢を追います。しかしウンジェはギョビンの子を宿し、結婚のため夢を断念せざる得なくなり、エリは本格的にメイクの勉強するためパリに出かけていきます。そして5年が経過。ウンジェは流産してから子宝に恵まれず、夫の家族の世話や家事に追われていました。そこにエリ帰国の知らせが入ります。
- ウンジェとギョビン
- 高校生の時から、ギョビンはウンジェのことが好きでたまりませんでした。しかしウンジェはギョビンに全く無関心。父の力や金で何でも手に入れてきたギョビンは、ウンジェの気持ちを考えることなく妊娠させてしまいます。ギョビンはウンジェを手に入れたくて、周囲の反対もきかずに結婚を決意。ウンジェもギョビンの優しさや結婚の幸福感に浸ります。しかし、それは束の間のこと。まもなくギョビンはウンジェに興味をなくしてしまいます。
- エリとカンジェ
- 両親が交通事故で亡くなったため、エリはウンジェの父に引き取られウンジェとカンジェ兄妹と共に育ちました。エリにとってウンジェが親友なら、カンジェは初恋の男性。カンジェは不器用なほど正義感が強く古風な男。口には出しませんが、ウンジェとギョビンの結婚式でエリと視線を交わし次は自分たちの番だと心に決めていました。エリがパリへ旅発って5年が経過。エリの帰国の知らせに、カンジェは決意を新たに空港に向かいます。
- エリとギョビン
- カンジェとウンジェが空港ロビーでいくら待っていても、エリは現れません。その頃、エリは電話で激しく言い争っていました。電話の相手はギョビン。ギョビンはこのままパリに戻ってくれれば、留学費用を2倍にすると焦ります。しかしエリは以前の私ではないと、却ってギョビンを脅しました。空港では会えなかったのに、エリはいきなりチョン家に現れます。エリは夫婦の寝室に入るなりギョビンとウンジェの写真を見つけ、みるみる顔色を変えます。
イジメ、裏切り、不倫、陰謀。平凡な主婦に次々と襲いかかる試練、普通では起こりえない事件がめまぐるしく展開する『妻の誘惑』は最高視聴率 40％を突破し、一大ブームを巻き起こしました。月曜から金曜の7時半より放映され、ビジネスマンもこのドラマ見たさに早く帰りたがるため、「帰宅の誘惑」とも言われていました。お笑い芸人が登場人物を真似たり、ウンジェとエリの着た服は放映の翌日には完売となるほど注目されました。
夫の家族にイジメられ、エリに苦しめられるウンジェですが、これからストーリーは意外な方向へ大きく舵を切ります。苦しみばかりのウンジェにも、大きな変化がやってきます。このウンジェ役のチャン・ソヒは、子役出身の女優。20歳で大人の女優として再デビューしたところ、鳴かず飛ばずで30歳を過ぎてから『人魚姫』というドラマで主役を掴みました。健気で芯の強いウンジェに、下積み時代の苦労が反映されているのかもしれません。
浮気者で財閥の二世としてはあまりにも頼りないギョビンは、実際にそばにいたら迷惑この上ない男ですがドラマの中ではどこかユーモラス。演じるピョン・ウミンにとってギョビン役は初の悪役で、キャスティングされた時は「憎らしい人間というより、哀れな人間」と感じたそうです。ピョン氏とギョビンとは性格が180度違い、女性の好みも全く違うそう。現在、45歳で独身ですが、今年16歳年下のガールフレンドと結婚する予定です。
ウンジェ役のチャン・ソヒは中国や台湾など中国圏でたいへんな人気で、中国の時代劇ドラマ『庚子風雲』にも出演しています。中国ドラマにはチャン・ナラ、台湾ドラマにはチェリムが進出していますが、彼女たちに共通するのは少女の面影が残る丸顔。チャン・ソヒは故テレサ・テンに似ていると言われています。また人気の裏には迷惑なことも発生。『妻の誘惑』が、韓国とほぼ同時に中国でインターネットで流される事態も起こりました。
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